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Vol.66
「諸事情」も、まあ、そこそこ無事に終了し
やっぱり、ここに舞戻ってきてしまいました。
皆さん、お久しぶりでございます。
今後とも、しばらくお付き合いのほどを・・・
子ども達の春休み期間を利用して、またしても日本に一時帰国してしまった。
たいていここに居る人間は
何年かに1回、会社が飛行機代を出してくれて、
それで一時帰国するのが普通である。
“何年かに1回”つまり、最低でも1年に1回。
だから、昨年の夏に“えきさいてぃんぐ じゃぺーん”
を堪能してしまったフリッツ家は
もう、後がないのである。
だから、この春休み、本当は帰ってはいけないのである。
だって、帰るなら『どーぞ自腹でご勝手に』だからである。
だって、だって、『お金がなくなってしまうから』なのである。
しかし、帰らなくてはならない使命があった。
それには海より深い訳がある。
うちのダンナが
「4年ばっかし、オランダの風に当たってこーい」と
会社に言い渡されたのがちょうど4年前。
そう、今年、上半期、フリッツ家は4年間のオランダ生活を終え
日本に帰国する手はずになっているのだ。
4年前、築30年ほどのおんぼろ社宅からこの地に引っ越してきた。
そして、またその、おんぼろ社宅に帰ろうか、、と思っていた矢先、
おんぼろぼろぼろすぎてか(どうか定かではないが)
なんと、その、「なつかしの我が家」がすでに取り壊され、
更地と化していることが判明っ!!
なんだー、じゃあ、別の社宅に。。。って、
ええええええええ!!!関東地区すべての社宅を廃止!?
当時の友達に電話する。メールする。。。
「そうそう、みんな追い出されてんだよ。今、賃貸探すので必死なんだからー」
えええええええーーー!!!
私達はどこに帰ればいいのさーーーーー????
「会社も今は、現時点で社宅に入ってる世帯の対応に追われてるみたいだからねぇ。
海外のことまでは、、、うわさにも聞かないけど。。。。」
そーそーそんなーーーーー。。。
というわけで、急きょ、フリッツ家得意の家族会議。
「予定では、夏には日本勤務になるはずやからなぁ。」とダンナ。
じゃあ、引っ越しは、遅くても1ヶ月半くらい前になるんだし、どーなるのよ。
仮にダンナの日本勤務が決定し、帰国が決まる。
フリッツ家は引っ越しをする。
しかし、その引っ越し荷物をどこに宛てに送ればいいのか、
成田に到着したフリッツ家は、いったいどこに帰ればいいのか。。。。
「港に荷物を保留しておくこともできるけどなぁ。。。」
そ、そう、、でもねぇ、、、
ということで、フリッツ家、来るべき「帰国]デー」に備えて、
家探し行脚へ出かけることと相成った。
二人の子どもを早々に実家の両親に押し付け、
事前にネットで下調べをし、連絡を取りあった不動産屋へ。
「いやー、遠いところ、どうもありがとうございます。」って・・
遠かったですよぉ、、、本当に。。。
「駅まで徒歩○分」「日当たり良好」
「首都圏通勤圏内」「大型ショッピングセンター近し」
さまざまなうたい文句が並ぶ。
ふむふむ。。。
まあ、悪いことは書かないよな。。。
あらかじめ提示した条件に合うような物件を車で案内してもらう。
とにかく、ここに居る数日間のうちに決めなくては
「遠いところはるばる」やってきた意味がないのだ。
「ここは、駅にも近いし、便利でいいですよ。新宿にも一本ですし。」
はぁ、、そうですね。。
「ここら辺は将来○○都市化計画っていうのが予定されていましてね。
10年くらい経てば、今とは見違えるくらい栄えると思いますよ。
いかがですか?お勧めですよぉぉぉ。。」
うーーむ。。。
私が18年間住んだ実家の周りや、ましてや現在住んでいるこの田舎町とは
比べ物にならない。駅も学校も、デパートもコンビニも、すぐに歩いていかれる。
うーーん、便利だろうなぁ。。
でもそこには、
激しく車が行き交う駅前のスクランブル交差点を
ランドセル背負って渡る子ども達のすがたも。
ここに住んだら、うちの子、きっと、
登校初日で車にはねられると思います。。。ははは。。。
だって、うちの子達、一人で外を歩いたことが、ほとんどないんですよ。。
学校は家の近くのバス停までスクールバスが送迎。
幼稚園たるや、毎日毎日マイカーで、入り口まで送り迎え。
友達の家に遊びに行くと言っても、親が車で送り迎え。
「学区」なんてものはない。クラスの友達は、近所にはいない。
だって、オランダ国内に、日本人学校は2校しかないんだから。
友達のうちに自転車で遊びに行く、近くの公園で子どもだけで遊ぶ、なんていう、
日本で当たり前のことを、実はほとんどしたことがない我が子どもたちなのだ。
「そうですね。。じゃあ、、少し“みどりが濃く”なってきますが。」
“はるばる遠くから”やってきた、ということで
いろいろとごねてみた。その甲斐あってか、“みどりが濃い”所を案内してもらった。
「最寄駅 徒歩19分」(これって、徒歩圏内???)
「ずいぶんと“自然が豊かに”なってきますけどねぇ。“見晴らしはいい”ですよ。
道もかなり“健康によさそう”ですしね。」
ここでフリッツ、ふと気づく。
不動産用語ってのが、きっとあるに違いない。
“みどりが濃い”とか、“自然が豊か”とか。これは要するに「田舎」ってことだ。
“見晴らしがいい”ってのは「周りはなーんにもない」ってことで、
“健康によさそう”っていうのは、「山道坂道峠道」ってことだ。
まちがいない。
「小学校は、あそこですね。ここから校庭が見下ろせますけど。。
1学年2クラスくらいのアットホームな学校ですよ。」
過疎化、、ってことか。。。
「ほらー、桜が満開ですよ。
これ、毎年、うちの窓からお花見が出来るじゃないですかー。」
おおお、ほんとうだーー!!。
(すると突然)
め゛ええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!
あ、あ、あれは、いったいっ!?
「ああ、羊が鳴いてますねぇ。」
ひ、ひ、ひつじ、、、ですか。。。
(羊ならオランダで毎日見てますけど。。。)
あ、あの、看板は、なんですか???
「ああ、あれはー・・・えーと。。」
≪牛糞 1袋 ¥100≫
「ガーデニングに、、、よさそうですねぇ、、、あはあはあは。。。(汗)」
どたばたとあわただしく、家探し行脚の旅は終わった。
空港では今回もまた、普通に手続きが済まされていく。
オランダ行きの飛行機に乗るのもこれが人生のうちで最後だろう。
今まで何度も前を通過した、成田のプリクラ。
「NARITA 」のフレームをバックに家族で、はい、ピース。
あーあ、これはひどい、、撮らなきゃよかった。。。
とにもかくにも、フリッツ。
来るべき「帰国]デー」のため、なんとか任務を遂行し、この地に帰って来た。
数ヵ月後、日本国の住人として、牛と羊に囲まれているだろう。。
か。。。?
しかし、本当に、ほんとうーーーに、ほんっとーーーーに
帰るんだろうなぁーーーー???
ーさいごに 余談ー
この、日本滞在中に、我が実家のpcにこんなメールが来た。
>「はじめましてフリッツさん」
げげーーー何がはじめましてだっ!!
それは、「ヤツ」からだった。
ほとんど毎日、顔をあわせ、
“何があった”といえば子機の充電が切れるほどに長電話し、
“いいこと聞いた”といえばメールを送りつけ
ダンナよりも何でも話す、(少なくとも私はね)「ヤツ」である。
しかし、しかし、
世を忍ぶ「フリッツ」の姿だけは完全黙秘してきた。
誰にも、一言も、言ってはいないのである。
嗚呼、なのに、なのに、、、
ばれた。。。なぜだ。。。
>こっちにおいしい寿司屋があるらしくて(オランダ人がにぎってる)
>日本のTVで神田うのが食べ歩くってのがあったんだって。
>で、やふーで『神田うの オランダ』で検索したら、
>あなた、一番でヒットしたわけさぁ。
あははは・・・そうなの。。。
ということで、これもひとえに皆々様のおかげでございます。
ほんとにどうも、ありがとう。。
しかし、こっぱずかしい。。
こやー!!(←謝私的叫)
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